用語集

利益相反取引

利益相反取引とは、自己の所属する会社・組織との取引により、会社・組織に不利益を与え、自己または第三者に利益をもたらす取引のことをいいます。会社法上、取締役が自己または自己の利益と関連性の強い第三者と、会社との間で売買や融資などの取引を行うには、取締役会の承認が必要と定められています。

リスク経済価値アプローチ

金融資産のリスクと経済価値のほぼすべてが他に移転した場合に、当該金融資産の消滅を認識する方法です。

リスク対応手続(Further audit procedures)

監査リスクを許容可能な低い水準に抑えるために、識別し評価したアサーションレベルの重要な虚偽表示リスクに対応して、立案し実施する監査手続をいいます。リスク対応手続は、運用評価手続と実証手続で構成されています。

リスク評価手続(Risk assessment procedures)

内部統制を含む、企業及び企業環境を理解し、不正か誤謬かを問わず、財務諸表全体レベルの重要な虚偽表示リスクと、アサーションレベルの重要な虚偽表示リスクを識別し評価するために実施する監査手続をいいます。

リスク評価プロセス(Entity’s risk assessment process)

内部統制の構成要素の一つです。財務報告に影響を及ぼす事業上のリスクを企業が識別し、識別したリスクへの対処方法を決定するプロセスをいいます。

リスクファイナンス

リスクファイナンスとは、損失を補填するために必要な資金調達をするための手法を事前に準備しておくことをいいます。

リスクマネジメント

組織体として管理すべきリスクを定義し、特定したうえで、そのリスクを管理するためのフレームワークを設計し、構築することをいいます。

リニエンシー制度

談合やカルテルを自主的に申告して調査に協力すれば、課徴金の免除や減額が受けられる制度をいいます。

利回り

利回りは、投資金額に対して収益がどの程度の割合かを年あたりで表したものです。流通市場における利回りとしては、「直接利回り」、「最終利回り」があり、単に「利回り」といった場合には、一般的に最終利回りを指しています。

流動性リスク

売買の成立後、何らかの事情により売買相手方から予定された証券や代金を受け取ることができないと、その結果として、自らが他の相手方に渡すべき証券や代金に不足が生じることがあります。このような、相手方の決済不履行により、当座の資金や証券に不足が生じて他の調達手段に頼らざるを得なくなったり自らが決済不履行に陥ったりする危険を流動性リスクといいます。

利用者の承認

利用者の承認は、個々の利用者がアクセス可能なコン ピューターリソースを決定するアクセスのルールから成ります。

利用者の認証

利用者の認証は、通常、固有のログオンによる認証、パスワード、アクセ スカード又は生体認証データを通じて、個人を特定しようとするものです。

両罰規定

法人企業や個人企業の業務に関して、法人の代表者や法人・個人の従業者が法の定める違反行為をした場合に、その従業者と事業主体である法人・個人との両方を処罰する旨定めた規定をいいます。

理論ベーシス

現物価格と先物価格の理論上の価格差のことをいいます。

臨時報告書

有価証券報告書を提出しなければならない会社が、金融商品取引法(第24条の5)に基づき、その発行する有価証券の募集又は売出しが外国において行われるとき、その他公益又は投資者保護のため必要かつ適当なものとして、内閣府令(企業内容等の開示に関する内閣府令第19条)で定める場合に該当することになったとき、遅滞なく内閣総理大臣への提出をすることが義務づけられている書類をいいます。