Trends
現在、情報システムやインターネットは、企業の運営に欠かせないものになりましたが、情報システムへの依存による利便性の向上と引換えに、大きな危険性を抱え持つことになっています。情報システムの停止による損失、顧客情報の漏洩による企業のブランドイメージの失墜等の情報セキュリティ上のリスクは、企業に大きな被害や影響をもたらします。また、多くの場合、被害や影響は取引先や顧客などの関係者へも波及します。企業にとって、情報セキュリティに対するリスクマネジメントは重要な経営課題のひとつであり、特に、個人情報や顧客情報などの重要情報を取扱う場合には、これを保護することは、企業にとっての社会的責務でもあります。
漏洩内容 | 事例 | 影響 |
従業員情報 | ![]() ![]() |
⇒従業員の会社への不信感・精神的苦痛 |
顧客情報 取引内容 |
![]() |
⇒顧客・取引先からの信用失墜 ⇒経営戦略の変更 |
研究情報 製品情報 |
![]() ![]() ![]() |
⇒ビジネスチャンスの喪失 ⇒研究開発費の無駄 ⇒競争力低下 |
日本の上場企業の状況 |
東京商工リサーチの調査によると、2012年1月から2015年6月までに上場企業と主要子会社で個人情報の漏洩い・紛失事故を公表した企業は179社、事故件数は288件にのぼったようです。漏洩した可能性のある個人情報は累計で最大7,148万人分に及ぶことがわかり、これは日本の人口の2人に1人の割合に匹敵します。
情報漏洩・紛失事故推移
上記288件のうち、個人情報が10,000件以上漏洩・流出した事故は37社で39件(構成比13.5%)に及ぶようです。なお、原因別割合は、以下のとおりになっています。
要因別内訳
詳細は、東京商工リサーチのWebサイトをご覧下さい。
こちらをクリック
当事務所のサービス概要は、下記のリンクよりご覧下さい。
こちらをクリック